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子どもの力を伸ばす

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大人の言葉や動作は、子どもには8倍速

大人の言葉や動作は、子どもには8倍速

2018.11.4

子どもには言葉で伝えるよりも、目の前で大人がやって見せることが大切です。子どもにしっかり伝わるようなお手本の見せ方には、いくつか大切なポイントがあります。詳しく紹介しましょう。

 

ひとつずつ、ゆっくり、ひとコマずつ

「水差しで水を注ぐ」動作を例に、子どもへの伝え方のコツを紹介しましょう。

 

見せる動作はひとつに絞りましょう。

「まずコップを用意して、水差しに水を入れて、コップに注いで、終わったら片づけて……」と、一度にたくさんのことを伝えようとしても、子どもはついていけません。

最初は「注ぐ」という動作に絞って、そこだけ見せるようにしましょう。

 

動作はゆっくり見せることも大切です。

大人にとっては普通のスピードで動いたり、話したりしていても、子どもには6~8倍速に感じられるといわれています。衣服の畳み方などを、大人のペースでやって見せても、子どもには速すぎるのです。

 

想像してみてください。

8倍速の早送り映像で見たことを理解するのは、大人にも難しいですよね。

子どもに動きを見せるときは、意識してゆっくり行いましょう。

 

ゆっくりといっても、すべての動きをスローモーションのように行うのではなく、ひとつひとつの動作を区切って見せることが大切です。

 

  • 水差しのどこに指をかけてどう持つのか
  • 持ち上げたらどんなふうに移動するのか、
  • コップに注ぐときはどのくらい傾けるのか
  • 注ぎ終わったら水差しをどこに戻すのか

 

動作を区切って見せることで、子どもは大人の動きの細かいところまでよく見て、分析して、自分で再現する力を養っていきます。

 

 

 

 

言葉と動作は分けて伝えましょう

そして重要なのは、言葉と動作を分けることです。

大人同士なら「こうやって、次にこうやるの」と動きながら説明されたほうが、わかりやすいかもしれません。言葉を聴くために聴覚を使い、動作を見るために視覚を使います。子どもにとって感覚器を同時にいくつも使うことは難しく、混乱しやすいので、動作に集中することができません。

 

「水差しでコップに水を注ぐから見ていてね」と伝えたら、後は言葉を発さず、静かに注ぐ動作を見せます。子どもはそのほうが動作に集中することができます。

 

  • 子どもに話すとき、動きを見せるときはゆっくりを心がける。
  • 話しながらやって見せるのではなく、言葉と動作は分けて伝える。
  • 動作はひとつひとつ区切って見せる。

 

子どもが自分でやってみたい、と言ったらやらせてみましょう。最初のうちは、うまくできないこともありますが、子どもはくり返しやってみることで、目で見た動作を自分のものにしていきます。今できなくても、1か月後に突然できることもあります。

 

大人は注意深く見守って、できたときは「できたね」と気持ちに寄り添いましょう。

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