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子育ての悩み

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Q 3歳を過ぎても自分でトイレに行けません

Q 3歳を過ぎても自分でトイレに行けません

2019.3.18

子どもが3歳になったり、幼稚園の入園が近づいてくると「早くトイレトレーニングを完了しなければ」と不安になったり、思うように進まずイライラしてしまうこともあるかもしれません。いつかは外れるものなので、まずはゆったりと構えましょう。モンテッソーリ教育のトイレトレーニングの考え方をご紹介しましょう。

 

誘い過ぎず、ほめ過ぎず、子どもを主体に

トイレで排泄する練習は、一般的には「トイレトレーニング」といわれていますが、モンテッソーリ教育では「トイレットラーニング(learning=学ぶ)」と呼びます。大人が訓練するのではなく、子どもが自分で学んでいくものだという意味が込められています。
 

もちろん「おしっこ出たね」と声を掛けたり、タイミングを見計らってトイレに誘うなど、大人のサポートは必要です。でも基本的には子どもが主体となって、自分の体を意識したり、排泄の感覚を自然に学んでいくことが重要です。失敗するのが当たり前、と考えて根気よく取り組みましょう。
 

また、大人が、おしっこやうんちを「くさい」「汚い」と否定的にとらえるのもよくありません。おしっこやうんちが出ることは健康な証で、よいことなのだと伝えましょう。
 

トイレに誘っても、なかなか行きたがらないときは、無理強いせずに「行きたくなったら教えてね」といいます。間に合わずにおもらしをしたときも「だからさっき言ったでしょう」「出る前に教えて」などと責めたりせず、「新しいパンツ替えようね」と淡々と声をかけ、子どもが自分で排泄の感覚を学ぶゆとりを与えてあげてください。
 

トイレで排泄できたときには、大げさにほめたり、喜んだりしすぎないようにしましょう。大人が過剰にほめると、子どもは次もほめられたいと思って緊張したり、失敗したときに落ち込んでしまうからです。「トイレに座れたね」「おしっこが出たね」と声をかけてあげるといいでしょう。
 

排泄の習慣をつけるための環境を整える

子どもがトイレに行きたがらないのは、ドアで閉ざされるのが怖い、便座に自分で上がるのが大変で間に合わない、足が床に付かないから、うんちのときに踏ん張りにくい、などの理由があるかもしれません。
 

子どもが「おしっこしたい」と感じたときに自分でしやすく、床にしっかりと足が付くおまるを用意してあげるのでもよいでしょう。大人のトイレを使用する場合は、便座に上がりやすく、足が踏ん張れるように、踏み台などを用意してあげるなどの工夫も大切です。
 

 

 

 

自分で脱ぎにくいズボンやパンツをはかせていると、自分でトイレに行こうと思っても、間に合わなくて失敗することがあります。子どもが自分で脱ぎ履きがしやすいパンツやズボンを選んであげることも、トイレットラーニングに含まれます。
 

  • モンテッソーリ教育では、子どもが主体で排泄の感覚を学ぶという考え方をする。
  • トイレに誘い過ぎるのは逆効果。できたときもほめ過ぎないことが大切。
  • 子どもが自分でトイレに行けるように、大人が環境を整える。

 

トイレに誘ってもなかなか行きたがらないときは、パンツを2つ見せて「どっちのパンツを履きたい?」と選ばせてあげるのも一つの方法です。春から夏にかけては、トイレットラーニングにぴったりの季節。「いつかはトイレに行けるようになる」と子どもを信じて、焦らずに進めていきましょう。
 

 

 

 

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