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子育ての悩み

子育ての悩み

スプーンやおもちゃを落としたり、
投げたりするので困っています。

スプーンやおもちゃを落としたり、投げたりするので困っています。

2018.11.4

子どもがスプーンやおもちゃを手当たり次第に床に落としたり、放り投げたりすることがあります。大人は「いたずらばかりで困る」と思うかもしれませんが、これはいたずらではなく、子どもの手や指の発達を助け、動きを獲得するために必要なことなのです。

 

手の動きを獲得しようとする大切な行動です

1歳から3歳くらいまでの未就園の子どもは、物を落としたり、投げたりすることが大好きです。大人は「なぜこんな乱暴なことを何度もやるのだろう」と思うかもしれません。

でも、この時期の子どもには、大人を困らせようとか、いたずらしたいという意識はありません。自分の手を使っていろいろなことを探求したり、確かめたりしているのです。

 

たとえば、落とすという動作。

スプーンを握っていた指を開くと、スプーンが床に落ちます。自分が手を動かすことで物が落ちるという現象が面白くて、何度でも落とします。

 

投げるという動作はさらに高度です。

指先で物を握った状態で腕を後ろから前に振り、前に来たときに指を開いて初めて、物が前に飛ぶのです。

 

子どもは、落としたり、投げたりする手の動きや、それによって起こる現象に興味津々で、手の動きを獲得しようとしています。とにかく面白くて仕方なくて、何度でもその動きがしたいのです。モンテッソーリ教育では「運動の敏感期」と呼んでいますが、運動機能だけでなく、脳や神経の発達にも深く関わっています。

 

投げてもいいもので楽しい遊びに

子どもはまだ、投げていい物といけない物の区別ができていません。

スプーンを投げたときは「これはスプーンだから投げません」

ボールを手渡して「これはボールだから投げてもいいよ」など、

まだ言葉を話す前の1歳から、投げてもいい物と、いけない物の区別をくり返し伝えていくことは大切です。

 

その上で、やわらかいボールやお手玉、風船など、家の中で投げても安全で、大人もストレスがたまらない物を用意して「物を投げたい!」という欲求を満足させてあげましょう。

箱やかごを用意して、そこに投げ入れるようにすると、大人も楽しめるゲームになります。

 

  • 子どもが物を投げたり、落としたりするのは手の運動を獲得するのに大切な行動。
  • 投げていい物、良くない物の区別はくり返し伝えていく。
  • ボールや風船など投げてもいい物を用意して、投げたい欲求を満たす。

 

 

 

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