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子育ての悩み

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Q 子どもが1人で遊んでばかりでお友達と遊べません

Q 子どもが1人で遊んでばかりでお友達と遊べません

2019.5.24

児童館や公園に遊びに行ったり、幼稚園や保育園での集団生活が始まると、子どもは他の子とも関わるようになります。そんな中、1人遊びばかりでお友達と遊ばなかったり、おもちゃや遊具を譲れなくてけんかになったりすると、親としては心配になりますね。

 

1人遊びに集中するのは自立の第一歩

子どもたちが楽しそうに遊んでいる輪からポツンと離れて、自分の子だけが1人で遊んでいると、「うちの子はどうしてお友達と遊べないのだろう?」と、気になってしまいます。

 

そんなときは、子どもの表情や動きをよく観察してみましょう。目をキラキラさせて目の前の遊びに夢中になっていたり、真剣な表情で集中しているなら、今は1人遊びをしたい時期なのです。1人遊びをすることで、思考力や想像力が育まれ、自立にもつながります。無理に遊びを中断させたり、他の子と遊ばせようとせず、静かに見守りましょう。

 

子どもは、自分が尊重されて、やりたいことを納得がいくまでできたときに、達成感と自信を持つことができます。この経験を積み重ねることで、少しずつ、他人のことも尊重できるようになります。

 

大人ができることは、子どもが他の子に興味を持ったり、一緒に遊びたいと思ったときに、それがかなえられるようにサポートすること。公園や児童館に連れて行ったり、子どもの集まるイベントに参加するなど、他の子と触れ合える環境を用意してあげましょう。

 

けんかや取り合いを通じて人間関係を学ぶ

子どもが2~3歳になると、他の子が遊んでいたおもちゃや遊具を取ったり、自分の遊んでいたおもちゃを他の子に譲れなかったりして、けんかになることもあるかもしれません。

 

つい、自分の子に「謝りなさい」「貸してあげなさい」と声をかけたり、「あなたが悪い」と勝手に結論を出してしまいがちですが、それは避けましょう。

 

子どもには子どもなりの理由がありますから、取られた場合も、まずは「どういう気持ちだったの?」と聞いて、気持ちを受け止めてあげましょう。その上で、「他の子が遊んでいる時は待ちましょう」と、とるべき行動を伝えたり、他の遊びに誘ったりしましょう。

 

他の子が遊んでいるおもちゃや遊具に興味を示すのは、自分以外の子どもに関心を持ち始めた証(あかし)です。人間関係構築の基礎となる「お友達付き合い」は、子ども自身が周囲の子どもたちと関わることでしか学ぶことができません。小さな衝突を何度もくり返しながら、子どもは「順番を待つこと」や、相手を尊重することを学んでいる最中なのだと考えて、温かく見守ることができるといいですね。

  • 思考力や想像力を育てる1人遊びは、自立につながる大切なプロセス
  • 子どもは自分自身を尊重された経験から、他の子を尊重できるようになる
  • おもちゃの取り合いやけんかは、人間関係を作るために学んでいる証拠

 

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